個人事業主として生き抜く

独立したエンジニアとサラリーマンエンジニアとの大きな違いは、オーナーシップを持った仕事ができるかできないかです。
サラリーマンエンジニアであれば、顧客の要望通りに要件定義をまとめ、その要件定義に沿ったシステムを構築するだけで終わりですが、フリーランスや個人事業主の場合は、顧客の要望以上のこと、つまり、顧客が見逃している問題点を指摘して、そこを改善する能力が求められてきます。
両者の仕事内容は一見似通って見えますが、仕事に対して受動的であるのか、主体的であるのかという違いが出てきます。
もっと言えば、フリーランスや個人事業主は自分で仕事を作り出す、もしくは顧客の信頼を自らの力で強くして、仕事を増やしていく必要があるのです。
そのような点が営業が取ってくる仕事を淡々とこなしていくサラリーマンとの大きな違いであり、独立する上での実際のハードルの高さになってきます。
ただ、マッチングサービスや支援エージェント組織を活用することで、独立する上でのハードルを下げることは可能です。
経理作業や確定申告などの煩雑な作業を軽減できる他、収入保障や入院救済の対策を打っておけることから、アメリカなどではフリーランスや個人事業主になる人の数が大きく増加しています。
ただ、これらの組織の支援を受けたとしても、事業者としてのマネジメント能力は常に求められるので、仕事をする上では、常にオーナーシップの精神を忘れない心掛けが必要となってきます。